現在、常陸太田市里美地区では過疎・高齢化により空家が増加し、集落のコミュニティ崩壊が危ぶまれています。特に古民家は長い歴史が消えるばかりか、危険を伴うこともあります。

私たちNPO法人遊楽は、そのような空家を持ち主より借り受け、再生し、地域発展のために有効に活用する活動を試みています。田舎へ移住することの第一歩として自由に使っていただいたり、農的生活を短期で体験していただいたり、里美の空家は多種多様な農村体験の舞台として、そして学びの場として大事な資源となっています。

また、このような空家再生事業が都市と農村の交流を生み、地域のコミュニティが再構築され、この農村地域が活性化し豊かになっていくものと信じています。

現在は2戸の古民家を借りていますが、貴重な資源と見るべき空家はまだまだありますので、今後増やしていく予定です。

現在取り組んでいる空家再生事業

■荒蒔邸

古民家を利用した新しい農家民宿のモデル事業として、平成18年茨城イメージアップ奨励賞受賞。よりリアルな田舎暮らし体験を提供するため、施設利用案内以外のサービスはあえて行わない。設備は囲炉裏や、かまどなど昔ながらの生活を体験できるものから、給湯式の浴槽、水洗トイレなど現代人の生活に必要な最低限のものまで備えている。周辺には旧市街地の情緒ある町並みと、広大な田畑の農村風景が広がる。年会費1万円で1泊3000円の完全予約制。郷土料理を通じた食育体験や蕎麦打ち体験なども。

■沼田邸

街道から少し奥まった場所にある古民家を再生。荒蒔邸に比べ、山や川などの自然に囲まれているため、農業体験や間伐体験など自然との共生を学ぶことができるプログラムが充実している。庭で山菜を摘んで、川で魚を釣り、畑で野菜を収穫し、竹で食器を作り食事を楽しむなど使い方は自由。設備は荒蒔邸のように現代人には生活しづらい点も多少あるが、よりリアルな昔ながらの日本のライフスタイルを感じることができる。年会費1万円で1泊3000円の完全予約制。隣接して当NPOの事務所がある。